代表インタビュー①


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代表インタビュー①「MTPCの設立に至るまで」
MTPC 酒詰 和幸様

 

――― MTPCが行う看護師等の医療機関・介護施設への採用支援とは、どういったサービスなのでしょうか?

 

MTPCでは、看護師等の採用に困っている医療機関や介護施設に対して、所謂エージェントと呼ばれている人材紹介とは異なる形で、採用のサポートをさせていただいております。
医療機関側の採用担当として採用活動そのものを担う、といったイメージのものと採用のノウハウなどを提供し採用担当者を育成するものがございます。あくまでも医療機関の中に入ったり医療機関の立ち位置として、採用人事として活動、貢献していくといった形です。

 

――― そういったお仕事にご興味を持たれたきっかけは何ですか?

 

もともと新卒で医療機器の販売を4年ほど行っていたのですが、訪問先の病院では看護師が足りていないという声を多く聞いていました。そこで看護師の人材サービス業に興味を持ち、2008年にエージェント会社に転職しました。
当時はまだそこまで看護師の売り手市場という訳ではなかったのですが、7対1看護体制といって、患者7人に対して看護師1人が見るという配置基準が出来てから、大きな病院が看護師を積極的に獲得する動きが生まれ、売り手市場に拍車がかかりました。
また、リーマンショックの影響で、大手人材紹介会社やエージェント企業が一気に医療業界、介護業界に参入してきたため、同業他社が乱立し、そのあおりを受ける格好で、求職側も求人側も双方ともに困ってしまっているといった状況でした。
私自身も様々な医療機関の方々や看護師の方々とお話をする中で、このままエージェント業を続けていくよりも、もっと別の形での採用をサポートしたほうが、医療機関にとっても看護師にとっても喜ばれるサービスが提供できるのではないかと思い、起業するに至りました。

 

サラリーマン当時、仲の良い院長先生が毎週のように電話をくれるんですよ。「酒詰くんいい看護師さんいない?」って。で、私としてはなんとか応えたいんですけれども、結局求職者がいないとなかなか難しい場合もあって・・・。
院長先生とお話をしてみると、毎週休みの日や休み時間に紹介会社へ10社位に連絡はしているらしいんですが、それでもなかなか採用出来なくて困っていると仰っていて。
とても良い院長先生で良いクリニックであったのですが、院長先生自身がそれをわかっていなかったのでしっかり広報できていなかったんです。それに加えて紹介会社にももちろん大小があったり、クリニックに強い紹介会社もあったりするのですがうまくアプローチ出来ておりませんでした。
そこで普段の診療に忙しい先生の代わりに、採用支援を私の方でやらせていただけませんか?というご提案をしたところから、現在の採用サポートがスタートしました。
そちらの院長先生とは今でもずっとお付き合いをさせていただいており、多くの採用で困っている知り合いのクリニック様をご紹介頂いております。

 

――― お得意先の規模としてはどちらかというと中小規模の医療機関が多いのですか?

 

そうですね。街の診療所や、訪問看護ステーションあるいは産婦人科クリニック等が多いですね。
比較的大きなところでは従業員が約100人、ベッドが20床程ある医療機関でしたり、クリニックや老人ホームを複数持っているような規模の医療機関の採用支援もさせていただいております。
訪問看護ステーションでは上場企業が運営している事業所様もご支援させて頂いております。

 

――― お話が遡ってしまうのですが、そもそもなぜこういった医療関係のお仕事に就かれようと思ったのでしょうか。学生時代に何かきっかけがあったのですか?

 

学生時代ハンドボールをやっていて、そこでけがをしてしまい手術をする機会が2回ありました。
その時に、理学療法士に少し興味を持ったのですが、大学を卒業した後に専門学校に行くということが私にとってはあまり現実的ではなかったというか、大学出たら働くものだと考えていたところもあって、何か他に医療関係の仕事はないものかと調べていました。
一般的には医療機関と言えば理系の仕事が多いなか、私は文系だったのですが、営業職であれば受け入れてくださるところもあり、ご縁があって前出の医療機器商社に入社しました。

 

――― なるほど。それでは、お話を現在の方に戻しまして、MTPCを立ち上げて以降、会社の代表としてご活躍なされていらっしゃいますが、起業してみてから感じたことや、実際に経営してみてから気づいたことはありますか?

 

そうですね。例えば、採用支援のお仕事がお客様のお役に立てているという実感は、サラリーマンの時よりも強くなったように感じます。起業して経営することはすごく大変で、それこそクリニックで開業している先生も、本来はこういう診察、診療がしたいといった思いがあるのに、採用や人事に時間を取られて、なかなか思うようにいかない部分があると思うんですね。自分が実際に起業してみて、そんな先生の気持ちが一層分かる
ようになりました。

 

――― 漠然とで結構なのですが、将来こういう人物になりたいとか、夢みたいなものってございますか?

 

今のお客様を大切にしていくことは大前提で、これからのお客様に対しても、いいサービスを提供していくことは、末永くやっていきたいと思っています。
採用のトレンドも変わりますし、クリニック様や訪問看護ステーション様それぞれ事業所によって課題も様々なので、そこに対して、ご納得していただけるサービスを提供し続けたいと思っています。

 

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